この記事は、書庫のある家.comの「変動金利しか選べない人は、住宅ローンを借りてはいけない!」に移転しました。


【住宅ローンの非常識No.4 固定と変動どっちがオトク?】

比較せざるを得ないのが固定金利と変動金利ですが、金利がどうなるかわからない以上、どっちが得になるか、に答えは出ません。

「今、この株を買った方が儲かりますか?」と同じくらい難しい質問です。

株価が上昇すると思うなら買ったらいいですし、下落すると思うなら、買わなければいいのですが、そんなことは予想もつきません。

しかし、1つだけ、言えることがあります。

「変動金利しか選べない人は、住宅ローンを借りてはいけない!」
です。

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固定金利と変動金利の本当の違い

金利が固定とか変動とかそういうのは表面的な話で、本当の違いは、

固定金利は、「銀行」がリスクを負う金融商品

変動金利は、「あなた」がリスクを負う金融商品


です。

・・・ネット上で固定金利・変動金利と検索していると、こういう説明をしている方がちらほらいるのですが、そんなわけないじゃないですか。


なぜなら、「銀行」がリスクを自ら負うことなんてするはずがないからです。


自分で金利を設定できるのですよ。銀行が自分の損になる金融商品を販売するでしょうか? 

そんなマヌケなことはしませんよね。


「固定金利」とはどんな金融商品か?

おっと、そもそも固定金利と変動金利の違いを言い忘れていました。

固定金利は、変動金利よりも金利が高いのです。



・・・当たり前といえば当たり前ですが、なぜ高いか、説明できますか??

答えの1つは、「銀行が自分が損する分を最初から上乗せ」しているからです。


固定金利は、「銀行」がリスクを負う金融商品

と説明している方がいますが、本当でしょうか?

これが成立するのは、変動金利と同じ金利のときだけです。


仮に金利0.8%で、そこから+1%上昇するリスクがあるとしましょう。

固定金利0.8%
⇒ 「銀行」が+1%のリスクを負う金融商品


変動金利0.8%
⇒ 「あなた」が+1%のリスクを負う金融商品


なるほど、これならその説明も正しいでしょう。


しかし現実はどうでしょうか?

固定金利1.5%
⇒ 「銀行」が+1%のリスクを負う金融商品??


変動金利0.8%
⇒ 「あなた」が+1%のリスクを負う金融商品


変動金利よりも固定金利が高いはずです。

そうすると、銀行のリスクは+1%ではありません。1.5%-0.8%=0.7%については、金利の上乗せによって、「あなた」が負担しているからです。


つまり、

固定金利は、「あなた」がリスクの一部を固定で負わされて「銀行」が残りのリスクを負う金融商品

固定金利 1.5%
⇒「あなた」が0.7%
⇒「銀行」が0.3%(=上昇分1%-あなたの負担0.7%)のリスクを負う金融商品


というのが正確ではないでしょうか。

もし、金利が上昇しない場合でも、あなたが余分に支払う0.7%は返ってきませんから、銀行の丸儲けです。


ふつうは、固定金利と変動金利を比較するときに「自分」の立場からしか考えませんが、「銀行」の立場から考えたらどうでしょうか?

こうやって、違うものが見えてくると思います。


「固定金利」が払えないなら住宅ローンはやめた方がいい

変動金利を選んでいい人は、手元に預金があったり、共働きでバリバリ働いて、返済する能力がある方です。

固定金利よりも変動金利の方が節約になるので、そういう選択もアリだと思います。


そもそも、固定金利と変動金利を比較できる方というのは、まだ大丈夫かもしれません。

比較できるということは、固定金利を選んでも返済できるけど、金利のことを考えたら変動金利の方が安いし、金利上昇しなかったらトータルの利息は絶対安いけど、どうしよう、という方だからです。

そういう方は、がんばっていろいろ考えてみてください。

固定か変動か、というのは、自分たちがどれだけリスクをとるか、という問題だからです。


今回のタイトルはそういう人のことではありません。


最初から、「固定金利では返済できないので、変動金利を選ぶんです」という方は、住宅ローンを借りるのはやめた方がいいと思います。

厳しいとかそういう話ではなくて、本当に心配して言っているのです。


さっき書いたように

固定金利は、「あなた」がリスクの一部を固定で負って、「銀行」が残りのリスクを負う金融商品

なのです。


「リスクの一部」というのは、銀行が計算した結果なのです。

つまり、金利上昇したら起こりうる最低限の結果が、固定金利だと考えます。



10年以内のローン返済なら、いいのですが、もし、20年以上の住宅ローンを考えているときに、固定金利はどうがんばっても無理、という方は、冷静になりましょう。


金利上昇時に変動金利で真っ先に破たんする人は、固定金利では利息が払えなかった人です。


返済できない人が住宅ローンで家を購入することほど、怖いことはありません。


不動産会社は必ず、見かけが少なくなる「変動金利」でシミュレーションをしてくるので、「固定金利で返済できる?」かを必ず検討してください。
無題
[出典] ファミリーライフサービス


ちなみに私は、「金利が上昇する方(固定金利)」に賭けました。それが正解だったかは、1年後にわかるか、30年後にわかるかはわかりませんが、それでも、やっぱり、住宅ローンを借りるのって、大変です。

私も違う理由ではありますが、一度、住宅ローンを返済できないのではないかと真っ青になったことがあります。

借りてからでは遅いです。借りる前に、気づけるかどうかです。変動金利しか払えない方は、慎重に家の資金計画を考えましょう。

たとえ家を買わないという選択をせざるを得ないとしても、それが結果的に、自分と家族を守ることになりますので。