「それで結局、この書類は最終的に税務署に行くの?」

と妻から質問されたのは、ちょうどこの記事を書こうと下書きをしているときでした。

ですよね!

というわけで、年末調整の書類がどこにいくのか、記事にします。

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結論 「税務署」には提出されません。

勤め先に提出した年末調整の書類は、当然、年末調整をしている間は、計算のために勤め先にあります。

では、計算が終わったあとは、どうなるのでしょうか?


意外に思うかもしれませんが、確定申告書と違って、年末調整の書類は税務署に提出されません。


勤め先でそのまま保管されます。

マルフ1


え?


税務署はチェックしないの?


と聞かれたら、微妙な話になります。


まず、原則的には、勤め先は年末調整の書類を「税務署長に提出しなければならない」と法律には書いてあります(所得税法第194条~第196条)。


おいおい、じゃあ、ダメじゃん。

何やってるんだよ、うちの会社はって思うかもしれませんが、これには続きがあります。


実は、税務署長から特に提出を求められた場合以外は、提出する必要はありません


勤め先で保管するのが普通です。


・・・だって、今まで不思議に思ったことがありませんか?

年末調整の時期(10月~11月)になると、勤め先から書類をもらいますよね。

例えば今年なら、

平成27年分の扶養控除等申告書
平成28年分の扶養控除等申告書
平成27年分の配偶者特別控除・保険料等申告書

の3種類ありますが、このうち、「平成27年分の扶養控除等申告書」って、昨年自分が書いたものが来てますよね。

つまりそれは、「勤め先」が今まで保管していた証拠でもあります。

税務署に提出していたら、税務署は後で勤め先に返さなければなりませんが、そんなことをやっていたらとんでもないことになります。

実際は、税務署長から提出を求められることもない

まずないですね。

それよりも、法人税や所得税の税務調査の中で、源泉所得税の調査として、直接、勤め先に来て、扶養控除等申告書(マルフ)がチェックされます。


まあ、これは、
  • 架空人件費はないか?(働いている人の数とマルフの数を比較すればわかります)
  • 扶養控除等申告書(マルフ)がないのに甲欄で税額計算をしていないか?(ふつうは甲欄という区分で計算していて、ないと乙欄という源泉徴収する税率が高い区分になります)
というために行うのが基本ですので、特に見られても、あなた自身にはあんまり影響はないと言えます(勤め先にとってはドキドキものですが)。

勤め先にいつまであるの?

7年間です。

あなたの勤め先では、7年間、保存する義務があります。

そのあとは・・・きっと、適切に廃棄しているはずです。ええ、きっと。

今後は、マイナンバーも記載されるため、ますます個人情報保護が重要になってきますね。


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