【住宅ローンの非常識No.2 年収5倍説】

<問題>

「年収の5倍までなら大丈夫ですよ」

と言っている人は、誰の味方でしょうか?
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ちなみに、「住宅ローンの返済負担率25%以下にだまされるな!」と半分くらいかぶってますが、気にしないで下さい。


【疑問1】 「年収」って何?

ここに、年収500万円の人がいます。

年収500万円×5=2,500万円まで

ということでいいのでしょうか?


年収500万円というのは、所得税も住民税も社会保険料も控除される前の金額です。

例えば、これらが80万円かかったとすると、手取り年収は

500万円-80万円=420万円

420万円×5=2,100万円まで

と、400万円減ります。

自由に使えるお金は、税金等を引いた後の手取り年収だというのに、税金等を引く前の年収に5をかける意味がまったく分かりません。


【疑問2】 「5倍」って何?

そして、もっと意味不明なのが5倍というです。

「そりゃ、金融機関では、年収の5倍程度だったら審査が通りやすくなるんです」

なんてことをいう人がいたら、いやいや、あんた誰の味方なんだよ、とつっこまざるを得ません。


そもそも「住宅ローンは年収の5倍までOK」ということが大間違いなのは、「金融機関にとって融資が通りやすい条件」という側面から物事を見ている可能性が高い点にあります。

(注)基準は金融機関によってバラバラです。


それはつまり、

「どれだけ借りられるか(金融機関からすれば貸せるか)」

という観点にすぎません。


大事なのは、

「どれだけ現実的に返せるか」

ですよね。


【疑問3】 30歳でも40歳でも5倍でいいの?

さて、3つ目の疑問が年齢です。

30歳で年収500万円のAさんがいます。

40歳で年収500万円のBさんがいます。

年収500万円×5=2,500万円まで

という点では、同じということになります。

しかし、住宅ローンの返済期間を考えるとどうでしょうか。

65歳までに完済だとすると、

30歳のAさん ⇒ 35年間

40歳のBさん ⇒ 25年間

となります。

これを、「返済プランの比較(住宅保証機構)」を使って金利2%で比較してみると、次のようになります。

住宅ローン

30歳のときから35年間で支払えば8万2千円くらい

40歳のときから20年間で支払えば10万5千円くらい

となります。

当然、返済期間が短くなる分、毎月の返済額は高くなります。


さて、Bさんはこれから20年間、10万5千円という金額を支払えるのでしょうか。

子供たちの教育費がかさんでくる時期です。

結局は、自分と家族のライフプランに基づいて、お金の計画を立てなければ、年収の5倍という目安に頼っていては、確実に失敗してしまいます。


ネット上に「自分の年収の何倍まで借りられるのか」なんて答えは絶対に見つかりません。

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今回は、「年収の5倍までOK」という常識に投げかけてみました。