何年か前、あるテレビ番組で、売れないお笑い芸人が、「こんな収入じゃ子どもの学資保険も払えない」と泣いているのを見て、学資保険に対する信頼度の高さにびっくりしたものです。

ところでみなさんは、学資保険は、「元本割れ」する商品だということは、ご存知でしょうか?

スポンサーリンク



「子どもが産まれたら、子どものために学資保険に入った方が後で戻ってくるよ」とか、「○○○の学資保険がおすすめだよ」とか、言われた経験がある方はいるかもしれませんが、よ~く考えて保険は入ることをおすすめします。

まず、民営化した某保険会社の学資保険は、保障が多すぎるものだと、元本割れする学資保険の代表選手となってしまいましたので、特別な理由がない限り、貯蓄を目的としたものに向いてないと思います。

【例】30歳男性、子供0歳、保険金額200万円
月額9,260円×12か月×18年=2,000,160円
返戻率:99.9%(元本割れ)


自分に万が一のことがあれば受け取れるかもしれませんが、万が一のために備えたかったら、月額数百円の保険料でいろいろありますので、18年間もお金を寝かせる必要はないのではと思ってしまいます。


超低金利が続いたせいで、保険会社は安定した運用先を見つけることはできていないため、学資保険の中に元本割れする商品は増えてきました。

そりゃ、自分に万が一のことはなくても、他の人に万が一のことがあれば、その人に保険料の一部が使われているわけですから、何ら不思議なことではないのですが、「学資保険は元本割れしない」 というありえない都市伝説(?)があったりします。


さて、あなたは次の学資保険を見て、得だと思いますか?

【例】30歳男性、子供0歳、保険金額220万円
月額9,260円×12か月×18年=2,000,160円
返戻率:110%


さっきの保障型学資保険とは違い、貯蓄型学資保険です。

200万円支払って220万円戻ってくるので、返戻率は110%です。具体的なものとしては、ソニー生命の学資保険で114%~120%の返戻率になっているものがあります。

なんだかよさそうに見えますね。

ところで、毎月9,260円を18年間、投資をしたときに、何%の利回りがあれば200万円が220万円に化けるのでしょうか?

無題
積立簡単シミュレーション(by楽天証券)というもので試算してみると、「1%」の利回りで219万円になります。

他の人への保険金の支払いや保険会社の必要経費や儲けも必要とはいえ、利回り1%って、意外と少ないなと私は感じましたが、いかがでしょうか。

普通預金(0.02%~0.03%)に預けるよりましだよ、と思われるかもしれませんが、普通預金はいつでも自由に引き出しができて、かつ、1,000万円までは元本保証です。

学資保険は、 引き出しに制約があるため、お金に困っても自由に引き出すことはできません。また、途中で解約すると損して実質的に元本割れを起こします(そういう意味で、すべての学資保険は元本割れすると主張したいと思います)。

そういうわけで、学資保険は上手く使わないと思っていないような結果になることがあります。

もちろん、子どものための教育費(特に大学進学のための費用)も貯めないといけませんので、加入すること自体を否定するつもりはありませんが、誰かに言われたからとりあえず入ろうか、ではなくて、自分の頭で冷静によ~く考えてみてください(本当に!)。

よ~く考えてもよくわからないものは、手を出さないのがお金の王道です。


特に多額の住宅ローンを抱えていると、すぐに使えるお金はとても大事です。

学資保険もいわば利回り1%前後の投資です。

「お金」を増やすことを考える前に、まずは「手元のお金」を増やすことをしっかり考えたいものです。

その上で、増やす手段として適切かを考えて、さらに、返戻率が高い学資保険を検討したいですね(返戻率が高いとうたっていたのに実際には元本割れしてトラブルになっている事例が増えていますので注意が必要ですが・・・)。