ある日、NHKの「あさイチ」を観ていた妻から、「夫が死ぬと口座が使えなくなるのという質問があって、その後、延々といろいろな病気がきっかけて旦那様が死んでいくあさイチの録画を見せてくれました
(死なないと始まらないとはいえ、不憫な旦那様たち

そういえば、 自分は職業柄、「相続」が当たり前なので知っているものの、普通の人は当たり前じゃないなと思いましたので、自分にもしものことがあったときのためにも、書いておきたいと思います。
(妻へ。もしものことがあったらこの記事を思い出してね

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●預金口座からお金を引き出せなくなる?

夫が予期せぬ事故や病気で亡くなったとき、慌ただしく葬式が行われ、これからどうしようかというときに、大事になってくるのがやっぱりお金です

夫の口座」に「当面の生活費分の預金」があるから大丈夫と思って銀行に行くと、銀行は、口座の名義人の死を知ったら、口座をいったん凍結します

凍結されると、家族(夫や妻)であっても預金口座からお金を引き出せなくなります。

なお、死亡後、市役所等に死亡届を出しますが、それが銀行に情報としていくわけではありません。

普通は、相続人の申し出によって、銀行はわかります。
(ということは、言わなければ銀行が知らずに引き出せる場面もないとは言えないわけですね。。。)


●なぜ預金口座からお金を引き出せなくなるのか

相続人のうちの1人がこっそりと預金を引き出し、使ったり隠したりすると、他の相続人の権利が侵害されるため、銀行は引き出せないようにするのです。

たとえ、妻でも子供でもダメです(葬式代など一定額を引き出し可にするところもありますが)。

他の相続人から「なんで勝手に引き出せるようにしたんだ」と訴えられる可能性があり、銀行ももめ事にかかわりたくないからです。


●どうすれば、預金口座からお金を引き出せる?

引き出す手続きはとても厳しいです

その預金をその人がもらう権利があることを証明するものが必要になります。
 
手続きは各銀行によってさまざまですが、大体、次のような書類が必要になるようです。

<必要書類の例>
・金融機関所定の払戻依頼書
・相続人全員の印鑑証明書(3ヶ月以内のもの)
・被相続人の「出生」から「死亡」までの身分事項が確認できる戸籍謄本など
・相続人全員又は受遺者の戸籍謄本
・預貯金通帳、届出印、キャッシュカード等
・遺産分割協議書又は遺言書



遺言書がない場合は、相続人全員が遺産の分け方を相談して決め、「遺産分割協議書」を作ります。

子供がいる場合には、相続人は「配偶者(妻)+子」ですが、

子供がいない場合
には、相続人は「配偶者(妻)+夫の両親」となる可能性があります。

夫の両親と仲が悪くて、いつまで経っても口座凍結を解除できなかったということも世の中にはあるようです

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●今からできるちょっとした対策

 夫婦でお金をいずれか一方の口座に片寄らせない

いくら夫婦で一緒に稼いだお金と言っても、夫名義だと相続の対象となる財産ですから、注意が必要です。

夫の口座にたくさんお金があって、夫が亡くなった後、当面の生活費を引き出せなくて困ったということはときどきあるようですので、夫の口座にお金を貯め過ぎないようにしておくことが対策の1つです。 

そうしておけば、預金口座が凍結されても当面の生活費は「自分の口座」から出すことができます


 お互いの預金口座を把握する

預金口座が1つだけという方は、少ないかもしれません。

最近はネットバンクで口座を作ることもできますので、知らないうちに夫が口座を作っていて、妻は知らなかったということもあるでしょう(我が家か)。

というわけで、預金口座を把握しておいて、もしものことがあっても慌てずに手続きができるようにしておくといいでしょう


 夫名義で支払っている公共料金等をリストアップしておく

預金が凍結されると、そこから支払われている住宅ローンや公共料金もストップします

速やかに支払口座を変更(名義変更)して、支払いを続ける必要があります。

そのためにも、夫名義で支払っているもので何があるかをリストアップしておくと、いざというとき慌てないかと思います。

おっと、住宅ローンは団信など生命保険をかけていれば、残債は返済してくれますので、その手続きをすべきですね

参考記事|家を建てた直後は人生で最も危険な時期?



その他、銀行印の管理も大事だな~、とかいろいろ思うことはあるのですが、やっぱり、1番大事なのは「夫婦のコミュニケーション」ではないでしょうか。


夫婦の間でお金のことをどれくらい話し合うか
によって、いざという時に慌てなくて済むのではないかと思います

このブログでお金の話をしているのも、大事なことだからです。

お金の話は汚いと、きれいごとで結局は目の前のことを放置して、あとで大変な目に遭って自業自得な人たち見てきたので、せめてこれを読んだ方には、1人でも多く気付いてほしいという気持ちで書いてます。

我が家? 我が家はとりあえず、夫(=私)に丸投げなので、このブログに書いて妻に伝達しているわけです(あんまり興味持ってくれませんが・・・)。