*本日のセールストーク*

営業A「ご主人様にもしものことがあっても、残された住宅ローンは団信で帳消しになりますので、家が残りますよ。ですから、賃貸よりも持ち家の方が有利ですね

妻と子「持ち家ばんざ~い



賃貸と持ち家の比較になると、良く出てくるのがこの話なのですが、営業さんがセールストークで使っていたりしませんよね

正直なところ、お客様のことを全く考えてないなと思ってしまう、個人的には最悪のセールストークです。
(ちなみに、この議論は「現金購入」ではなく、「住宅ローン購入」を前提にしています。)

では、ここで質問です。


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(1) 育児にがんばるKさん(女性)からの質問

住宅ローンはフラット35です。
団信は任意です。
夫は、団信も民間の生命保険も加入しません。
夫にもしものことがあっても持ち家は残りますか


(2) 愛妻家のMさん(男性)からの質問

団信は私にもしものことがあったときに保険金がもらえますが、妻に同じような保険はかけていません。
妻に
もしものことがあっても持ち家は残りますか


正解は、(1)も(2)も「持ち家は残るかどうかはわからない」です。

いずれも生命保険以外の手段で住宅ローンの返済ができなければ、持ち家は残りません。

持ち家だから残る」のではなくて、「団信などの生命保険に加入して保険金で住宅ローンが相殺される」から結果的に持ち家が残るのですよね
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では、さらに質問です。

(3) 賃貸派のOさん(女性)からの質問

我が家は一生賃貸です。
でも持ち家よりも保険金額を多くした方がいいと言われ、夫に生命保険3,000万円をかけています。


夫にもしものことがあって保険金が3,000万円入りました。

我が家には何が残りましたか?



(4) 
持ち家派のNさん(女性)からの質問

土地と建物で3,000万円の家を購入し、頭金なしの住宅ローン3,000万円で
支払いました。

夫が団信に加入しました。

家を建てた直後に夫にもしものことがあって保険金が
3,000万円入りました。

我が家には何が残りましたか?



まず(3)のOさんはいいですよね。

現預金3,000万円(保険金)
が残ります。



では、(4)のNさんはどうでしょうか?

住宅ローン3,000万円は保険金3,000万円で帳消しです。

だから残るのは土地と建物3,000万円・・・でしょうか?

3,000万円というのは、あくまで購入したときの価格であり、その価格で売れるとは限りません

土地はともかく、建物というのは、住んだ瞬間に「中古」になって価値が下がるわけですし、3,000万円未満の土地・建物というのが正解ではないでしょうか。


・賃  貸 → 3,000万円の現預金

・持ち家 → 3,000万円未満の土地・建物


そうすると、同じ保険をかけるのであれば、残されるものを考えると、「賃貸」の方が有利という結果も出てきます。


個人的には、賃貸と持ち家を比較すること自体、無意味だと思っていますので、賃貸がいいとか、持ち家がいいとか言うつもりはありません。

この比較では賃貸が有利じゃないか、とか単純な話ではないのです。

実際、私は持ち家を手に入れているわけですし


でも、「持ち家を買わせようとする人」は、「賃貸」と「持ち家」を比較して、さも「持ち家」がよさそうなことを言います。


この記事でお伝えしたかったのは、そういうセールストークに負けずに、冷静な判断をしていただければと思っているからです

つまり、「持ち家が残る」ことを決して、持ち家を選ぶ動機にしてはいけない!というのが今回の結論です。


セールストークに乗せられて後悔するようなことがないように!
それだけを祈って記事を書いております