この記事は、書庫のある家.comの「「一戸建ての修繕積立金の目安は?最低月1万円は積み立てよう!」に移転しました。

これで、長期優良住宅について私からの情報提供は最後だと思います。

問題提起はこちら
それでも長期優良住宅の申請にお金を払いますか?

税金の優遇メリットはこちら
【2013年版】 長期優良住宅の損得(税金計算編)

そして今回は、デメリットとされる「維持保全」です
さすがにこれは私も専門家ではないので、一緒に皆さんと勉強できれば幸いです。

★★★(1/7追加)
 kokkoさん|長期優良住宅認定のデメリット・罰則・結論
 みなさんが気になるデメリットや罰則について分かりやすくまとめられていますよ


20万円~30万円かけて申請した長期優良住宅ですが、実は今まで、中身をちゃんと見ていませんでした(反省)。
P1010715
そこで、見てみると、「維持保全」に関することも書かれていました。

認定通知書」は、長期優良住宅の場合の住宅ローン控除で使う資料ですが、普通その後には「認定申請書」がとじてあります。

構成は次の通りです。

・第一面:認定申請書
⇒ いわゆる「かがみ」というやつです。

・第二面:長期優良住宅建築等計画
1.建築をしようとする住宅の位置、構造及び設備並びに規模に関する事項
⇒ 「長期優良住宅」の建築に関する基本事項が並んでいます。ハウスメーカーが家を建てる大前提ですね。

・第三面 ⇒ マンションの場合のため省略

・第四面:法第5条第1項又は第2項の規定に基づく申請の場合
このうち重要なのは「2」と「3」です。
P1010712

以下、我が家の申請書類に書かれていた維持保全の計画です。

 

 2.建築後の住宅の維持保全の方法及び期間

  維持保全の方法:別添の「維持保全計画書」参照

  定期点検等実施予定者:株式会社一条工務店

  維持保全の期間:30年間

 3.住宅の建築及び維持保全に係る資金計画

  (1) 建築に係る資金計画
    建築に要する費用 2,400万円

  (2) 維持保全に係る資金計画
    修繕資金として年間10万円の積み立てを行う計画とする。


・・・そんなことが書いてあるなんて、全然読んでませんでした(おいおい)。

まず、維持保全計画書ですが、こんな感じで、まあ5年間隔くらいでしっかり点検してね、というようなことが書かれていますが、当たり前のことばかりです。
P1010713
 ※クリックすると拡大します。

別に長期優良住宅でなくともこれってしないといけないことですよね??

点検予定者の一条工務店も、当然と言えば当然の話。有料工事になるものもありますが、それはどこでやっても同じことです。
無題
(出典)一条工務店HP

維持保全の期間30年間なのは、家の寿命が30年前後と言われているわけですから、ひとまず30年間しっかりメンテナンスして、30年以上寿命を延ばそうというわけですね(きっと)。

つまりハウスメーカー等にある程度の体力がないと、長期間にわたってメンテナンスを施主と一緒にすることなんてできないわけですから、長期優良住宅はハウスメーカー等にとってもある程度の負担があるということでしょうか。


そして、最後に修繕資金の話ですが、特に年10万円という数字を聞いた記憶がないのでこれを発見してちょっとびっくりしました

それとも、どこかで説明受けたかな・・・はてさて

とりあえず、年10万円ということは、10年間で100万円、30年間で300万円です。
ちょっと怪しいのでアンケート(?)をとってみましょう。

Yahoo!不動産|住まいのコンシェルジュ
http://housing.realestate.yahoo.co.jp/docs/concierge/step/Y047/01/
「補修」には費用も結構かかります。建物の立地、構造や使用部材にもよりますが、10年間で100万円程度みておいたほうがよいでしょう。
欠陥住宅防止ネット
http://www.myhomedata.net/seiko/reform/01.html
30年間で、400万円かかる住まいの修繕費と言われたらあなたは驚くでしょうか?
決しておおげさに言っているわけではありません。
住宅ローンの専門家
http://www.shinozaki-fp.jp/category/1227135.html
最低限必要なメンテナンス費用だけでも30年間で、400万~700万円位は必要になります。
なんだかみなさんいろんなことを言っていますが、

30年間で300万円は最低ライン

と思っておけばいいように考えます。
(どんな家を建てるかで全然違うということですね 一条工務店の家はどこまでかかるのやら)

・・・ということは、長期優良住宅だから維持保全でコストがかかるというのではなく、まともにやれば一般住宅も長期優良住宅もコストは同じではないでしょうか。

一般住宅は「問題が見つかって放置して家がダメになっても自己責任!

長期優良住宅は「問題が見つかったらちゃんと維持保全するよう指導する人がいる!

という違いでしょうか

ハッ
もしかしてついつい手を抜きがちな我が家にはぴったりだったのか


ちなみに、某県では、次のようなマニュアルがありました。

長期優良住宅にしない場合であっても、とてもいいことが書いてありますよ

【PDF注意】長期優良住宅維持保全マニュアル
http://www.pref.aichi.jp/kenchikushido/4/izihozenmanyuaru.pdf

 修繕資金の目安   ⇒ 12ページ参照
 具体的な修繕方法   ⇒ 14ページ以降参照
所管行政庁から、住まいの工事内容や維持保全の状況について報告を求められることがあります。

その際は、住まいの維持保全に関する実施報告書やこの維持保全マニュアル等を活用して報告を行ってください。 

また、所管行政庁は、認定を受けた方が計画に従って長期優良住宅の建築及び維持保全を行っていないと認めるときは、その方に対し、その改善に必要な措置を命ずることができることになっています。 
よくよく考えてみると、県への申請も業務上、関与したことがありますが、いきなり罰金を課すようなことはしないと思います。

最初は「改善」からはじまって、従わなかったり、内容がひどかったりするとそのうち罰金になることはあります。


・・・というわけで、いろいろと検討した結果、

長期優良住宅の申請の内容を考えないうちに20万円~30万円くらいかけてしちゃったけど、税金の優遇(我が家は試算すると80万円くらい減税)を受けたんだから、修繕資金をしっかり積んで(最低毎月1万円、年12万円は家計から用意)、これから30年間、自分の家に愛着持って「長持ちする家」にしようと思いました。

元日早々、凹んでいましたが、我が家は減税でメリットを受けているようなので、長期優良住宅(長持ちする家)にしていく覚悟がようやくできた感じです


要するに、
メンテナンスがんばれ!ってことですね

(これだけ検討してそれが結論かいな・・・


一条工務店さん、点検も含めて今後ともよろしくお願いします。
頼りにしてます


これから長期優良住宅を検討される方の参考になれば幸いです

(参考)
 i-smartで行こう!|あなたは申請しますか?長期優良住宅の自分なりの結論


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